最近ふと、仕事中や帰りの電車の中、あるいは家でぼんやりしているときに、頭の中に浮かんでくる言葉があります。
それは――「転職」。
でも、それは決して強い決意や明確な目標があるわけじゃなくて、なんとなくモヤモヤした気持ちの延長線上に、ぼんやりと浮かんでくるだけ。
僕はいま、都内の中堅企業に勤めていて、年齢は30代後半。
入社から十数年経って、後輩も増え、それなりの立場も任されるようになってきました。
日々の業務は忙しく、それなりにやりがいもある。
部下の育成やチームの進行管理など、自分なりに責任を持って仕事をしているつもりです。
でも――そのわりに、「給料が全然上がらない」。
もちろん、まったく昇給がないわけじゃありません。
毎年ほんのわずかずつベースアップはあるし、賞与も一応出ている。
だけど、生活費の上昇や物価の高騰を考えると、正直なところ“手取りベースではほぼ横ばい”です。
スーパーに行けば食材が高くなってる。
電気代もガス代も上がってる。
子どもの学用品や習い事にもお金がかかるし、将来のための貯金も考えなきゃいけない。
でも、給与明細を見るたびに、「これで今後やっていけるのか?」と不安が募っていくばかり。
そんなときに頭をよぎるのが、「もっと条件の良い会社があるんじゃないか」という思い。
転職サイトを開いてみたり、スカウトメールを見たりすることもあります。
けれど、すぐに自分の心にブレーキがかかるんです。
「自分って、転職市場で通用するのか?」
「特別な資格もないし、目立った実績もない…」
「この年齢で未経験職種はさすがに無理だよな…」
気づけば、モチベーションは下降気味。
現職に対する不満があっても、じゃあ具体的に動けるかというと、自信が持てない。
結果として、「現状維持」のまま毎日をこなすようになってしまっています。
同年代の知人の中には、思い切って転職して年収を上げた人もいるし、副業で収入の柱を増やしている人もいます。
そういう話を聞くたびに、「自分も何か始めなきゃ」と思うんだけど、なかなか行動に移せない。
たぶん一番の問題は、“何も変えないまま、変わってほしい”と思っている自分の甘さなんですよね。
「行動するには勇気が必要」って、言うのは簡単だけど、実際にはものすごくハードルが高い。
特に家庭があって、守るべきものがある立場になると、リスクのある一歩は踏み出しにくい。
とはいえ、このままずっと「そこそこの立場で、そこそこの給料」のまま、気づいたら定年目前――なんて未来も正直ちょっと怖いです。
いまのところ、すぐに転職活動を始める予定はありません。
でも、だからこそ少しずつでも、“準備”はしておくべきだと最近感じています。
たとえば、資格を取るための勉強を始めてみる。
業界の動向に敏感になってみる。
あるいは、転職エージェントに話だけでも聞いてみる。
そうやって、「もしものとき」の選択肢を少しでも持っておけば、今の仕事に向き合う気持ちも少し変わってくるかもしれません。
というわけで今回は、「30代後半、そこそこの立場にいて、そこそこの給料のまま悶々としている男のつぶやき」でした。
同じように、現状への不満と将来への不安の間で揺れている方がいたら、共感していただけたら嬉しいです。
ではまた、気が向いたときに書きます。